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2009年8月14日 (金)

「言い訳Maybe」サイドストーリー(てっぺんがぁるオリジナル)

発売2週間前になって、いよいよPVも解禁になったAKB48のニューシングル「言い訳Maybe」
今回は選抜メンバーを総選挙で選んだため、今までとは違ったメンバーの顔も見ることができて、ホント新鮮な作品に仕上がっていますよ。
もちろん小芝居も入っているんですけど、これが驚きの”大声ダイヤモンド”以来の"喧嘩シーン”というより、初の”喧嘩シーン”だけ。

内容的には、最初見た時には正直言って、あまりにもストーリーが断片的過ぎて理解できませんでした(汗)
なんで大島さんが怒っているのか?っていう肝心な点が、よくわかんなかったんですよね。
でも、何度も見ていくと、実際には語られていない内容が推測できてきて、ようやく一つの物語が、僕の中で出来上がりました。

それでは僕なりに考えたPVの小芝居では語られていない「言い訳Maybeサイドストーリー by てっぺんがぁる」の全編です。

前田敦子は、ソフトボール部のエースで4番のキャプテン。
そして大島優子は、同じくチームでセンターで1番を打つ主力選手で、副キャプテン。
お互いにとって、今回の大会が高校時代最後の大会と言う事で、日々の厳しい練習にも”優勝"と言う大目標を達成するために耐えて、頑張ってきた。
そして迎えた大会。聖慧女子高等学校は順調に勝ち進み、いよいよ決勝戦。

S01 試合は、初回に2点を先制されるも、2回、3回と小刻みに点を返して、ようやくラッキーセブンの攻撃で逆転。
しかし8回に相手チームの再逆転を許し、迎えた9回の裏。
ツーアウト満塁。

迎えるバッターは4番の前田。カウントは、2ストライク3ボール。

相手投手は疲労の色は濃いが、まだ生きたボールを投じてくる。
敦子は、アウトコース低めのストレートと、鋭いブレーキの利いたドロップを、文字通り、かろうじてバットに当ててカットする事ができたが、今の状況の緊張感が原因なのか?それとも疲労なのか?いつもならば冷静に相手投手の投球を分析し、次のボールを予測する敦子だが・・・考えがまとまらない。
敦子の背中に暑さとは違う別の汗が流れた。

S02 いったん打席を外し一呼吸おく。
振り返れば、ベンチでは今まで苦楽を共にしてきたメンバーが、身を乗り出して声援を送ってくれている。
塁上の選手も同じように敦子に声援を送っている。
中でも、このチャンスの口火を切った副キャプテンの優子は、試合開始直後から人一倍大きな声を出し選手全員を鼓舞していたため、最終回の今となっては、声もかすれ、よく聞き取れない状態になりながらも、涙を流し懸命になって、敦子へと変わらぬ声援を送ってくれている。

「キャプテンである私が何とかしなくては・・・」

一方、相手投手も渾身の力で勝負にいったボールを2球ともカットされ、投げるボールがない。
キャッチャーからのサインは再度変化球だったが、握力も弱り、コントロールに自信が持てなかったため一度首を振る。
そして次に出されたサインはインコース高めのストレート。

相手投手は思った。
このボールならば、打ち気にはやったバッターならば、多少のボール球でも手を出してくれるのではないか?
それと同時に、もう自分の納得できるボールは2~3珠しか投げられないと言う事も・・・理解していた。

このような、お互いに余裕のない状況の中。

敦子は、この状況下では、とりあえずストライクゾーンを広めにとって、ベース付近のきわどいボールには手を出していかなければならない事はわかっていたが・・・まだ狙い球を絞りきれていないまま、球審に促され、やむをえなく打席に入る。
一瞬の静寂・・・今までやかましいくらい聞こえていた声援が聞こえなくなる。

相手投手がピッチャーズプレートに立つ。いったんグラブをセットし、足と腕が大きく振り上げられ、次の瞬間、前足が踏み込まれるのと同時に腕が後方から回転し、力のこもったボールが地面すれすれの位置からリリースされる。

S03 「ストレートだ」

投げ込まれた瞬間、敦子は、厳しい練習で体に覚えこませたストレートに対する体の動きを無意識のうちに始動する。

しかし、ここで一つ誤算が生まれる。

こんな大詰めの状況であるにもかかわらず、ボールのスピードはあるもののコースがベースぎりぎりではなく、ボール1個分ベースよりに進んでくる。

S04「もらった」

この慢心した気持ちが、敦子の方に余計な力を生み、バットコントロールをコンマ数秒だけ狂わせた。

カキーン

だが、それでもボールはバットの芯に当たり、乾いた金属音が球場中に響いたかと思った瞬間、軽々とサードの頭上を越えていった。
さらにレフトを守る選手も、打球の勢いを見て一歩も動こうとしない。

敦子自身も手ごたえを感じていた。飛距離は十分だ。あとは方向だけ。
そう思うと打った後もファーストベースに走ることなく、打席に立ったまま、打球の行方を追っていた。

ボールは、レフトスタンドのポール際へ。

「入って・・・お願い・・・」
敦子は、ソフトボールを始めてから、初めて神様に願った。

S06 ボールは、結局場外にある雑木林まで飛んでいった。
その打球を、塁上のランナーを含め、この球場にいる誰もが目で追っていったわけだが、実際に最後まで追っていったのは、3塁塁審だった。

彼はボールが見えなくなったのを確認し、一呼吸置いた後、両膝に置いた手を離しながら振り返り・・・大きく手を広げ、叫んだ。

「ファール、ファール」

敦子にとって、初めてとなる神様への願いは聞き入れてもらえなかった。

それから後のことは、敦子自身、実を言うと、あまり覚えていない。

なんとなく打席に戻ったのは覚えているが、次に覚えているのは、両チームの選手が全員整列し、挨拶が終わったものの、その場に立ち尽くしている敦子の腕を、泣き腫らした目で自分を睨みつける優子が、ベンチに向かって乱暴に引っ張られた時のものだった。

後で聞いた話だが・・・結局、敦子は特大ファールの後、打席に戻ったものの、相手投手から再度投じられたストレートに、ピクリともバットを動かすことなく、見送り三振に終わったのだと言う。

帰りのバスは無言だった。
誰も敦子の事を責める者もいなければ、逆に慰める者もいなかった。
ただ誰かの鼻をすする音だけが、この静寂の中、妙に響いていた。

数日後。

授業も終わり、放課後。
ソフトボール部も卒業し、もはや帰宅部となった敦子は昇降口へ向かう途中、偶然、優子とはちあわせになる。

優子とは、あの決勝の日以来、初めて顔を合わせる。
今までは部活で毎日のように顔を合わせていたのに・・・。
この数日と言う時間が、二人の関係を変えてしまったのか?

優子は、いきなり声を荒げてきた。
今まで自分の理性で堰き止めてきた怒りの感情が、敦子の顔を見た途端、跡形もなく一気に流れ出したのである。
「誰よりも信じていた敦子に裏切られた」という感情の起爆剤は、今の敦子の煮え切らない態度等、敦子に関すること全てに起因して誘爆していった。

かたや敦子は、今まで実際に口に出した事はなかったが、日頃から優子の事を実際は優しい性格なのに、言葉遣いが男勝りのために損をしていると敦子は思っていた。
そのため日頃、優子から多少キツイ言葉を投げつけられても平気だったのだが、今日に限って、その優しさを微塵も感じられない。
そんな心から優子の怒りの言葉に、容赦なく敦子の心は攻め立てられていった。

「どうしてなんだよ」
「なんでバットを振らなかったんだよ」
「優勝しようって約束したのは嘘だったのかよ」
「あんな、やる気のない打席で終わって・・・それでいいのかよ」
「あの試合、負けたのは、お前のせいだからな」

次から次へと敦子の心にグサリと突き刺さる言葉が、優子の口から容赦なく吐き出される。
敦子自身、本気で優勝を目指し、共に頑張ってきた良き仲間であり、良きライバルでもあると優子のことを認めているだけに・・・それ以上に、今となっては、あの時に何もできなかった自分に腹を立てているので、何も言い返すことができない。

そんな優子の大声に、ソフトボール部の仲間も集まってくる。

「なんとか言えよ」
ひとしきり言いたい事を終えた優子は、敦子に回答を求めた。

しかし敦子は「そう言われても・・・」と心の中でつぶやいた後、いたたまれなくなり踵を返した。

その態度に、さらに腹を立てた優子は、なおも執拗に敦子を攻め続ける。

「いいかげん認めろよ」

その時、ソフトボール部のムードメーカーである高橋みなみが二人の間に入り止めに入るが、優子はそんな制止を振り切って、さらに厳しい言葉を浴びせかける。

「お前のせいで負けたんだろ」
「肝心なときに打たないなんて、エースじゃねぇよ」

・・・「エースじゃない」
この言葉が、敦子の心に深く突き刺さった。
「そうだ。私はエースだったんだ。でも好きでなったわけじゃない。でも何もできなかったんだ。でも・・・」心の中が悲しみと怒りの感情でグチャグチャになった中、ますます意気消沈する敦子の口から、ようやく出せた言葉は「ごめん」の3文字だけだった。

「あんな球打ってんじゃねぇよ。ファールだろ」

みなみに静止されながらも、敦子への怒りが収まらない優子は、敦子が走り去った後も大声で叫んでいた。
しかし敦子の姿が見えなくなると、今度は敦子の事をかばっていたみなみへと攻撃の対象が変わり、その後も「ファール」「ホームラン」の今となっては不毛な口論が続けられた。

・・・とまぁ、こんな感じの背景を元に小芝居の方を見ていくと、わかりやすいんじゃないかな?

そして最終的には、自転車レースの最中でも、自分の順位よりも仲間の事を心配する敦子の姿を見て・・・優子は、あの時の見逃し三振は、無気力だったのではなく、本気で仲間の気持ちを考え、共に優勝を目指した上での結果だという事がわかり、二人の友情は元に戻った。
って感じの内容だと思うよ。

どうかな???
皆さんは、どんな風にストーリーを考えましたか?

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コメント

なるほど。そういうことだったんですね。
あのPVを最近見たのですが「ファール」と「ボール」を間違えてる?とか安直な考えをしてしまって大混乱しました。

あんな「ボール」球に手をだして・・・という感じで責めてるなら分かるんだけどなーとずっと思ってました。

なるほど、こう考えれば納得ですね。
ありがとうございました。

投稿: ケン | 2010年9月30日 (木) 00時13分

 AKBとは何であるかが最も表現されているPV。
 具体的には、旧チームにおけるチームBの立ち位置、各メンの性格が反映された登場人物(前田、大島、高橋、小嶋)、篠田と秋元の存在感、干されメンのカット数の少なさなど。
 そして自転車レースが総選挙のメタファーでありながらも、メンバー同士の助け合いやら、最終的には全員でゴールするというAKBの基本理念も同時に表現されている。

投稿: AKB在宅ヲタ | 2010年9月30日 (木) 01時48分

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